FAN1とPre-BootCamp3 (番外編)
Bohol島の4日目、5月1日は現地祝日とのことだったので、もうちょっと海に近付いて見ました。
宿泊したホテル(Bohol Tropics)の中にダイビングショップがあったので、そこに行ってみました。
Bohol Tropics内にあるGoodDiveShopからの眺め
さて、最後にダイビングしたのは2007年に大学の研究室で行った伊豆大島なので、かれこれ7年前です。取得済みのPADIライセンスはAdventureですが、呼吸法などもすっかり忘れています。そこでとりあえずいつもレストランから眺めていたプールで練習することになりました(練習したのはイルカの隣りの方のプールw)。
ホテルのプール
練習開始時刻は朝7:52。最大深度は1.5m。大体1.2m〜1.5mのところでホバリングできました。
2014/05/01 7:52 プールでの1回目 LogData
呼吸法、レギュレータが外れたときの対処方法、マスククリアなど一通り思い出したところで、ボードに乗り込みます。
出島の横を通過w
ということで、パングラオ島での1本目。
1本目
AM 8:39 ライトハウスにて1本目のエントリー。潜水時間は42分。最大深度は15分後にいきなり16.2mでした。
2014/05/01 8:39 Bohol Panglao島 1本目 LogData
写真を撮ろうと息をはいてサンゴに近付くのですが、うまく呼吸をして中性浮力を保たないとサンゴにぶつかってしまいます。1本目は途中でくるくる回ってしまったり、大変でしたw
青い色のヒトデ
おやつ貰った
2本目
AM 10:21 ハグダンで2本目のエントリー。潜水時間は45分。今度も最大深度は16.2mでした。ドロップオフ(崖)のポイントですが、そんなに深くは潜らず、エントリーから10分くらいで崖の側面に降り、そこから段々登ってくるプランでした。
2014/05/01 10:21 Bohol Panglao島 2本目 LogData
崖の上からだと海底が見えなくて怖いw
崖の上から
何かの卵?
ウミシダ
ムネボヤ
お昼ごはん
3本目
PM 12:17 ドゥオルにて3本目のエントリー。潜水時間は44分。最大深度14.3m。26分後に一度急浮上警告が出ています。気を抜いて息を吸い過ぎていたようです。3本ともまず一気に潜って、魚を見ているうちにゆっくり浮上していくプランでした。
2014/05/01 12:17 Bohol Panglao島 3本目 LogData
エレファントコーラル
人が入れるサイズ!
今回水中撮影で使用した、CanonのPowerShot D30はハウジングなしで25mまで潜れます。黄色いのはオプションのフロート。特別なことを考えない限り、このカメラで十分そうです。
ログの記録に使用したダイブコンピュータはSUUNTOのVyperです。USB経由で後からログを吸い出せるので便利です。
ということで、FAN1から離れた1日でした。
5日目に続く。
FAN1とPre-BootCamp2
Bohol島での2日目の朝も、建物の間から時折見える青い海を遠目に見ながら大学に向かいます。
学内のFabLabでは授業の合間に、電子科のFrancis先生と一緒にMDX-40Aをセットアップしました。
FabLab内に設置されたRolandDG MDX-40A
2日目のお昼は徳島さんに近所のカフェに連れて行って頂きました。
Sweet Home Cafeの外観
外観と内観の差にびっくり。住宅街の中に唐突にお洒落なカフェが・・
Sweet Home Cafeの内観
おすすめのベリー系スムージーと、ポークステーキを注文しました。
JICAの徳島さん(左)と後任の高橋さん(右)
2日目のお昼ごはん
そして、この日は念願のエアコン工事が終わり、FabLab内がとても快適に!
念願のエアコン!
3日目の朝はやっとホテルで朝食を取ることができ、海の近くに行けました。
ホテルのレストランからの眺め
なんか出島ぽいのがあるw
ホテルのプール
ホテルのプールの向いにある建物は地震の際に壊れたらしく、工事中でした。
Pre-BootCamp最終日は、講義の後にMDX-40Aの基本操作の実習を行いました。
3日目の実習の様子1
基本操作については、Francis先生がほとんど習得しているので、僕は基板加工の流れを説明するだけで、実際の操作はお任せします。
3日目の実習の様子2
その間にも並行してFabLabの準備が進みます。
FabLab Networkのビデオ会議用に設置されたディスプレイ
3日目午後のFabLab内の様子
外では高橋さんがFabLabの看板の作成を行っていました。
FabLabの看板作成中の高橋さん
あと少し
4日目につづく・・
FAN1とPre-BootCamp1
2014年4月27日〜5月8日までFabLab Asia Network Meetingと、そのPre-BootCampのため、フィリピンはボホール島にあるBISU (Bohol Island State University) に行って来ました。
日本からボホールに行くにはセブ島からフェリーで行くルートとマニラから飛行機で行くルートがあるようですが、今回はマニラ経由で行きました。ただし、行きは乗り継ぎが間に合わず、マニラの隣りのマカティ市で1泊しました。
マカティ市内
ボホール島のタグビララン空港はオートパイロットが使えないらしく、着陸が乱暴でびっくりしました。着陸時に機体が跳ねたのは初めてでした。空港到着後、久しぶりにタラップで降り、そのまま荷物の受け取り所に入ります。
荷物受取所
市内の移動は「トライシクル」と呼ばれる3輪オートバイで行います。タクシーはほとんど走っていません。
トライシクル車内から
ホテルに荷物を置いた後、早速BISUのFabLab Bohol設置予定の建物に伺いました。
BISU内のFabLab設置予定の建物
中では徳島さん、高橋さんを初めとするJICA(DTI)スタッフと、BISUの職員の方が機材の準備を行っているところでした。
セットアップ中のShopbot
Roland DGの大型カッティング&プリンターをFabLabで導入しているのはめずらしい気がします。レーザー加工機はUNIVERSALの大型60W機。
これからFabLabのメインスタッフとなるEricksonさん(右)と高橋さん(左)
先日220V電源に改造した例の実体顕微鏡も無事設置しました。
BootCampで使用する部材が足りなかったので、大学の近所にある電子部品屋さんを訪ねました。
大学の近所にある電子部品屋さん
大学の近所にある電子部品屋さん(入口)
8畳くらいの店内のガラスケース内に部品がぎっしり。
大学の近所にある電子部品屋さん(カウンター1)
面実装品の取り扱いは無い物の、受動部品やユニバーサル基板、コネクタ、テスター、各種工具がありました。IC類もいくつかありそうでしたが、Arduinoなどは見当たりませんでした。
大学の近所にある電子部品屋さん(カウンター2)
ミノムシクリップなどを購入
1/4W抵抗はこんな感じでフィルムケースに入ってるw
50Ωの抵抗
今回僕はFAN1の前の3日間に、Pre-BootCampとして電子回路の基礎、回路の測定、基板などに関する講義・実習を行いました。現地でまず驚いたのは、先生がとても若いということです。そもそも大学の入学年齢が16歳からだそうで、学生の年齢も若いのですが、多くの先生は4年生を卒業した翌年から働いているそうです。つまり、20歳から先生ということ?! 今回Pre-BootCampに参加されたのは、学生と先生が半々くらいだったのですが、見た目ではあまり差が分かりませんでした。
BISUでのPre-BootCampの様子1
BISUでのPre-BootCampの様子2
初日のお昼は大学内のハンバーガーショップ(売店)に連れて行って貰いました。
3時になると、教室におやつが運ばれて来ます。
3時のおやつ
おやつで配られる、お湯とミロ
夕ご飯は現地スタッフの徳島さんに、ボホール料理店に連れて行って頂きました。一番手前の煮込み料理がピーナッツ味でとてもおいしかったです。
2日目へ続く。
25W LED ディスクライトの作成
1年以上前に作り掛けて放置していたディスクライトですが、やっと続きを行う時間がとれました。LEDは秋月電子で販売されているOptoSupply社製のOSW4XAHBE1E(6500K 25W, Vf=34[V], If=1[A], 2,000[lm])です。この手のLEDは電源が安定していれば、あとは放熱設計がメインとなります。今回使用したフィンはLSIクーラーの30F58L150という長尺方向にフィンが伸びているタイプのもので、これをアクリル板で囲い、後方に組み込んだ小型のシロッコファンで空冷しています。
LED照明部
いつものSUS社製アルミフレームに固定するために、フランジを付けました。
LED照明部のフランジ
今回は照明を1軸可動にしたかったので、初めてクランプレバーを使ってみました。
発注品番はSFK-410(クランプレバー付ターンブラケット40B)です。
SUS社のクランプレバー40
ターンブラケット40Cレバータイプと組み合わせたところ
ターンブラケット40Bレバータイプ側
ターンブラケットを組み合わせたところ
フレーム先端部にはエンドキャップを、側面にM6のTナットを使用しました。
フレーム先端部
LED照明部を固定
レバーを緩めると手前に引き出せる
電源部のアクリル板のレーザー加工
LEDのVfが34[V]なので、この範囲に出力調整可能な36Vスイッチング電源(Max2.1A)を選定しました。
点灯時の様子1
点灯時の様子2
明るさはこれまで1,900[lx]程度だったところが、10,000[lx]程度と約5倍明るくなりました。
これまでの作業机の明るさ
新しいLED照明点灯時の明るさ
これでハンダ付け作業がさらにやり易くなりました。
WRAYMER SW-401の電圧変更
現在、フィリピンのボホール島で現在準備中の、FabLab Boholの立ち上げに少し係わっていて、今月末にそこに設置予定の実体顕微鏡を準備しています。顕微鏡はカタログスペックで選定した後、実際に見ないと怖くてとても買えませんが、ものすごく安価なものを見つけたので簡単にレビューしたいと思います。対象の顕微鏡はWRAYMER(レイマー)社のSW-401という実体顕微鏡です。
WRAYMER SW-401
この顕微鏡は倍率10倍の双眼タイプで、WDが165mmもあるにも係わらず、定価\34,000-(税別)という価格です。(WDは普段使っているカフェのライカとほとんど同じ!)カメラアダプタなどを買ってないので、接眼レンズにディジタルカメラを無理やりくっつけて撮影した画像が下図。下方に見える33Ωの抵抗が1608(1.6x0.8mmのサイズ)、C79というシルク(あ!シルクがパッドに被ってる!><)の左下にあるのが0603(0.6x0.3mmサイズ)のコンデンサです。結論から言えば、この価格でこの視野範囲、明るさはかなりお買い得感があります。(10倍での0603のハンダ付け作業には厳しいですが・・)
ただ、オプションのx20倍の接眼レンズによるx20倍像(この顕微鏡の対物レンズはx1倍で固定)は、はっきり言って作業用には視野が狭すぎです(下図)。これだとルーペで確認するのと余り差異がなさそうです。
さて、ここから本題です。今回これを持って行く(現地のFabLabに置いてくる)フィリピンのボホール島は商用電源電圧が220Vです。問い合わせた限り、この顕微鏡に付属しているハロゲン球が12V駆動であるということ以上の情報を得られなかったため、ACアダプタなどに交換することを検討していました。
ところがベースの裏蓋を開けてみたところ(下図)、ベース内にあるトランスでAC100VからAC12Vに変換されており、しかも1時側には230V入力の端子が!
ベースの裏蓋を外したところ
ということで、単に1次側の配線を100Vから230Vに変更するだけで済んだのでした。具体的には中点の115Vからヒューズホルダに向かう黒い線を外し、代わりに未使用となっている230Vの茶色の線を接続しました(勿論この変更はメーカ保証外です)。
トランスの1次側(230V側に交換済み)
最後にハロゲンの明るさの変化で接続が正しいか確認。
修正前
修正後
修正前に92,600lxだったのが、4,800lxにまで下がっているので問題ないかと。照度計を使うまでもなかった差異w
なお、FabLab Boholでは、来月2014年5月2日〜7日まで、最初のFabLabのアジアネットワークの国際会議(FabLab Asia Network 1st Conference)を開催予定です。Webサイト: http://fablabasia.net
商標の更新手続きが簡単過ぎる件
SUSUBOXの商標が登録からそろそろ10年経つということで、以前申請を頼んだ特許事務所からお知らせが来ました。ところが更新手続きに掛る費用が約8万円とのことだったので、特許庁のページから登録費用を調べてみました。
すると、1区分の場合の更新登録費用は「\48,500-」(10年分)とのこと。
つまり、特許事務所の手数料は約3万円ということです。
どれだけ大変な手続きなのかと思ったら、はっきり言って特許事務所に頼む方がめんどうなくらいでした。手続き方法は、
1. 特許庁のWebサイトの「納付書・移転申請書等の様式(紙手続の様式)」から、「商標権存続期間更新登録申請書」というのを見つけて、そのWordファイルもしくは、PDFをダウンロード。
2. 商標登録番号、識別番号、住所などを記載して印刷、捺印。
3. 郵便局で「\48,500-」分の特許印紙を購入して貼り付け。
4. 〒100-8915 東京都千代田区霞が関3丁目4番3号 特許庁長官宛てに簡易書留で送付。
で完了です。
特許出願や商標出願のときは確かに特許庁の審査管とのやりとりが必要で、文章構成から考案してもらうこともあり、それなりに費用が掛ることはわかるのですが、この手続きは自分でやる方が安い上に簡単という印象です。
なお、本人(出願人)の識別番号はIPDLの「経過情報検索」→「番号照会」で、四法=商標、番号種別=登録番号として照会番号に7桁の商標登録番号を入れて検索し、出願番号のリンク先にあるページ下部の「登録情報」にある「権利者記事」の氏名の左に記載されている9桁の番号です。