FPGAの入門書籍を執筆しました!

企画から、かれこれ6年くらい掛かってしまいましたが、来週やっと発刊です。
本日見本誌が届いたのでカフェでもご覧になれます。宜しくお願い致します。

書名: FPGA入門
著者: すすたわり/イラスト:Eee-ta
出版社: 秀和システム
ISBN: 978-4-7980-3431-7
目次
 1. FPGA
 2. 開発準備
 3. 回路図エディタによる設計
 4. ハードウェア記述言語による設計
 5. 基本回路
 6. 論理シミュレータ(ISim)
 7. 応用回路
 8. シーケンサ
 9. IPコア
10. スタンドアローン動作
11. フリーハードウェア

詳細およびサンプルコード

会社を設立しました。

最近すっかりご無沙汰ですが、2012年4月13日付けで無事会社を設立しました。
その後もいろいろと事務作業などに追われましたが、やっとひと段落したのでここで設立までの手順と費用などをまとめて置きたいと思います。今回設立した会社は下記の通りです。

社名 株式会社 SUSUBOX
設立日 2012年4月13日
代表者 代表取締役 相部 範之
資本金 1,000,000円
所在地 茨城県つくば市天久保2丁目9番地
事業内容 FPGA/PLD応用製品の回路開発/基板設計/製造/販売業務, 技術コンサルタント業務, 電子部品/各種材料の加工/販売業務, FabLab施設/喫茶店の運営

司法書士等にはお願いせず、定款の作成は自分で行いました。
株式会社設立に掛った手続き費用は主に下記の通りでした。
(費用は地方によって若干異なる可能性があります。また他に印鑑の作成費用、銀行口座の開設に伴う費用などが必要です。)

1. 印鑑登録証明書(個人)4通 \800-
2. 定款認証手数料 \50,000-
3. 謄本作成費用 \1,500-
4. 立替印紙 \40,000-
5. 登記費用 \150,000-
6. 登記簿謄本4通 \2,800-
7. 印鑑証明書(法人)3通 \1,500-
合計 \246,600-

自分で申請を行う場合に注意しなければならないのは、各手続きの順番です。現在、資本金は法人口座設立予定の銀行に預けるのではなく、個人口座など他の口座に振り込み、そのコピーを提出するだけです。しかし、この振り込みは、定款認証後の日付でなければならないとのことです。法人口座を作るには、登記簿謄本と法人の印鑑証明が必要になるため、設立後に開設することになります。
以下、手続き内容です。



2012年3月28日 つくば市役所にて個人印鑑証明書を4通取得(実際に使用したのは2通だけでした。)



2012年4月9日 定款作成完了
一番時間が掛ったのは、やはり定款の作成ですが、書籍やWebにテンプレートや書き方が記載されているので、それ程難しいものではありませんでした。修正が必要になったのは本店の「所在地」や代表者の現住所で、これは一緒に提出する代表者個人の「印鑑登録証明書」記載の住所と「同じ書式」とする必要がありました。具体的には印鑑登録証明書に「茨城県つくば市天久保2丁目9番地」と記載されているのであれば、「茨城県つくば市天久保2-9」はもちろん、「茨城県つくば市天久保2丁目9番」でもいけないそうです。定款は実印の割印などが必要なので、これだけのために一度戻って作成し直すはめになりました。



同日 土浦公証役場にて定款認証の手続き。公証人役場では、内容をちゃんとチェックしてくれたので安心。ちなみに、法務局に提出する際は全くチェックしてくれませんでした。

定款認証完了。認証手数料\50,000-, 謄本作成費用 \1,500-, 立て替え印紙 \40,000- 合計 \91,500-



2012年4月11日 個人口座に資本金を振り込み。ここで注意しなければならないのは、資本金を振り込むのは、定款認証後、かつ登記申請書提出前の必要があること。



2012年4月13日 水戸法務局にて登記申請書提出。
登記費用 \150,000- の印紙を貼って提出。提出時は内容を全くチェックしてくれない上、受理書のようなものも無いのでちょっとびっくり。会社の設立日はこの登記申請書の提出日となる。ただし、この時点ではまだ登記が完了した訳ではなく、後日1〜2週間後に問題があった場合は電話連絡がある。今回は、資本金の入った通帳の表紙のコピーの提出を忘れたので提出をするように連絡があった。問題ない場合は連絡すらないみたい。



2012年4月24日 法務局つくば出張所にて、登記簿謄本3通 \2,100-, 印鑑証明書3通 \1,500-, 合計\3,600-
登記が完了したことは「登記簿謄本」の取得申請をして初めて分かる。無事取得できたら、登記完了していたということ。登記が完了したことくらい通知して欲しい。



2012年5月2日 土浦税務署にて、法人設立届出書、青色申告承認申請書、給与支払事務所開設届出書、源泉所得税納期の特例申請書を提出。これで法的に必要な手続きは一通り完了。



2012年5月8日 法務局つくば出張所にて、登記簿謄本1通 \700-を再度取得。銀行口座開設用。



2012年5月10日 法人口座を開設。



2012年5月16日 法人口座に個人口座から資本金を振り込み。



以上で設立手続きが完了しました。

株式会社SUSUBOX

電子工作コンテスト2011

2011年12月11日(日)秋葉原の3331で電子工作コンテスト2011の作品発表会が行われました。今回うちからは、FPGA-CAFE/FabLab Tsukuba賞を2つ授与しました。


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まず1つ目は「れすぽん」さんの「基板少女(ニコ動)」。

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本当のアートワーク!コミケでもSOB研究所さんの「痛基板」など、何か流れを感じます。

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2つ目は「富士吉田研究所」さんの「ユニバーサル基板で時計を作ってみた(YouTube)」です。

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空中配線の中で光っているLEDはSMD品を抵抗とリードに直接ハンダ付けしてありました!

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あまりじっくり他の作品を見る時間がなかったのですが、気になったのが「えんぴつ重工」さんの初音ミクのヘッドフォンです。

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キャストでケースを作り、アクリル板のエッジの光の拡散を綺麗に行っています。ワンフェスなどにも出展されているそうです。

やはりハードの作品は動画だけでなく、展示会が必須ですね。
来年もどんな作品が出てくるか楽しみです。

レーザー加工機のレンズ磨き


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CO2レーザー加工機導入してから約1年2ヵ月ですが、以前と同じパラメータでも結果が変わることがあることに気が付きました。

手前が今回の加工結果で、奥が以前の結果です。今回の方がエッジがはっきり出ていないことがわかります。

ちなみに加工パラメータは、Power=100%, Speed=1%, f=5kHzのカットで、t=20mmのキャストアクリル板からφ15mmの円柱を切り出しました。加工機はEPILOG Mini24-60Wです。フォーカスはマニュアルで、上面から5mm程下に下げています。


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そういえばまだ一度も集光レンズを掃除していないことを思い出し、レンズモジュールを外してみました。すると1年分の煤などでかなり汚れていました。

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レンズクリーナー(専用液)とウエスで軽く擦る程度では全く綺麗になりません。そこでキムワイプに専用液をつけてごしごし擦ったところ、かなり綺麗になりました。ただ、それでも若干汚れが落ちないところがありました。

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右が先程の結果。左がレンズ清掃後。まだ若干エッジが出ていないところがありますが、かなり改善されました。特に、ガイド用のレーザースポット径がかなり小さくなりました。ただ赤外領域に影響する汚れは見た目ではわかりません。

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右がレンズ清掃前のカット面。左が清掃後のカット面。写真では違いが分かりにくいが、上端のエッジの改善の他、側面のぎざぎざが大分少なくなった。現物はカフェのサンプル箱に入れておきます。頻繁に掃除しないとレーザー管よりレンズの方が先にダメになる予感。

Intel DST Asia Pacific Challenge 2011


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2011/9/18〜22までインドのバンガロールで開催された、Intel DST Asia Pacific Challenge 2011というのを見学に行ってきました。インドで行われるのはアジア予選で、その前に日本国内の予選があります。国内予選を勝ち抜いた上位2位がアジア予選に参加できます。

実は「見学」というのは、僕は今回残念ながら国内予選3位だったため、出場権が無いのです。ところが運よく大学の事務局として参加できることになりました。参加費はなんと全部Intel持ちです!


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日本からバンガロールには直行便が無く、今回は香港経由でした。
日本→香港間は約5時間。

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香港空港で行きは2時間待ち、帰りは4時間待ちでした。

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お腹が空いたので夕ご飯。

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なんかこの前ボストンでもピザを食べた気がするw

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香港国際空港は広く、ターミナル間の移動用に地下鉄が走っています。

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2時間の滞在の後、バンガロールへ。22:40出発。

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バンガロールには深夜1:40に到着。香港→バンガロール間は約5時間半。

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タクシーでホテルに到着。

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今回泊まったのは、Royal Orchid Central, Bangaloreというホテル。

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2時間ほど休憩して、そのままIntelへ移動。

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Intelでは開発中のチップの温度評価などを行っているところを見せてくれました。

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午後は市内のベンチャー企業の見学。

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2日目:
Indian Institute of Management Bangalore (IIMB)というビジネススクールに移動。

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建物が石造りで、まるで遺跡のよう。

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各チームの予行演習が行われました。

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スクールの先生から鋭い質問を受けます。

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日本からは、まずRealglobeの西風さん。

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次にALGANチーム。

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お昼は学食?へ移動。

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またもやカレー!朝昼晩と全部ビュッフェスタイルで、カレーとナンが必ずあります。
でも何故か飽きませんw
意外と辛くないものもあるのですが、食べてみないと分からないところが難しい。

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今回日本から参加したメンバ

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3日目:
アジア予選の本番は別のホテルで開催されました。

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Intelの挨拶

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会場の様子その1

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会場の様子その2

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本番開始前の休憩時間。ALGANの社長はちょっと緊張気味?

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ALGANの本番開始!CEOの人羅さんが説明し、CTOの山口先生がスライドのタイミングと質疑対応という分担。

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一方、Realglobe専務の西風さんは別の会場でお一人で発表。

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インドの方の英語はなまりが独特で、僕はなかなか聞き取れないのですが、

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西風さんは、しっかり質問に対応されていました。

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そして、アジア予選では上位2チームが決勝のバークレイ行きチケットを貰えるのですが、
そのうち1チームはなんとALGANが見事に勝ち取りました!

はっきり言って、アジアの中では技術的には日本は突出していたと思います。
ただ、他国の方が英語力は圧倒的です。次のバークレイでは技術的にも上が沢山居ると思うので、
ALGANには、その中でどのような結果を出されるか期待しています。
僕も今回の見学でポイントがわかったので、来年再チャレンジしたいと思います。

本当に10分くらいで作れてしまう!

先程@himamuraさんのツイートで見かけたDIYセグウェイの話。
>http://p1r.crf.nu/segway/
実は気になったのはセグウェイ本体じゃなくて、アクリル製?なスイッチボックス部分w
>http://p1r.crf.nu/files/2011/07/electronic_box.png
カット面が白っぽいのでこれはレーザー加工じゃなくてNCかな・・
レーザー加工なら一瞬で作れるぞ。ということでモックアップを作ってみました。


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まずイラレかコーレルで図面を描きます。これが一番時間が掛る。

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そしたら印刷ボタンを押して加工開始!

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本当に10分もあれば出来てしまう!

レーザー加工機の最大の特徴は、そのTAT(Turn Around Time)の短さ。
何が切れるかや加工精度よりも、これが一番大きい。
むしろ「レーザー加工機でできること」を考える。