WRAYMER SW-401の電圧変更

現在、フィリピンのボホール島で現在準備中の、FabLab Boholの立ち上げに少し係わっていて、今月末にそこに設置予定の実体顕微鏡を準備しています。顕微鏡はカタログスペックで選定した後、実際に見ないと怖くてとても買えませんが、ものすごく安価なものを見つけたので簡単にレビューしたいと思います。対象の顕微鏡はWRAYMER(レイマー)社のSW-401という実体顕微鏡です。



WRAYMER SW-401

この顕微鏡は倍率10倍の双眼タイプで、WDが165mmもあるにも係わらず、定価\34,000-(税別)という価格です。(WDは普段使っているカフェのライカとほとんど同じ!)カメラアダプタなどを買ってないので、接眼レンズにディジタルカメラを無理やりくっつけて撮影した画像が下図。下方に見える33Ωの抵抗が1608(1.6x0.8mmのサイズ)、C79というシルク(あ!シルクがパッドに被ってる!><)の左下にあるのが0603(0.6x0.3mmサイズ)のコンデンサです。結論から言えば、この価格でこの視野範囲、明るさはかなりお買い得感があります。(10倍での0603のハンダ付け作業には厳しいですが・・)



Ricoh GR DIGITAL IVでx10倍接眼レンズにくっつけて撮影

ただ、オプションのx20倍の接眼レンズによるx20倍像(この顕微鏡の対物レンズはx1倍で固定)は、はっきり言って作業用には視野が狭すぎです(下図)。これだとルーペで確認するのと余り差異がなさそうです。



Ricoh GR DIGITAL IVでx20倍接眼レンズにくっつけて撮影

さて、ここから本題です。今回これを持って行く(現地のFabLabに置いてくる)フィリピンのボホール島は商用電源電圧が220Vです。問い合わせた限り、この顕微鏡に付属しているハロゲン球が12V駆動であるということ以上の情報を得られなかったため、ACアダプタなどに交換することを検討していました。

ところがベースの裏蓋を開けてみたところ(下図)、ベース内にあるトランスでAC100VからAC12Vに変換されており、しかも1時側には230V入力の端子が!



ベースの裏蓋を外したところ

ということで、単に1次側の配線を100Vから230Vに変更するだけで済んだのでした。具体的には中点の115Vからヒューズホルダに向かう黒い線を外し、代わりに未使用となっている230Vの茶色の線を接続しました(勿論この変更はメーカ保証外です)。



トランスの1次側(230V側に交換済み)

最後にハロゲンの明るさの変化で接続が正しいか確認。



修正前



修正後

修正前に92,600lxだったのが、4,800lxにまで下がっているので問題ないかと。照度計を使うまでもなかった差異w

なお、FabLab Boholでは、来月2014年5月2日〜7日まで、最初のFabLabのアジアネットワークの国際会議(FabLab Asia Network 1st Conference)を開催予定です。Webサイト: http://fablabasia.net