FabLabレシピの例

今日はFabLab Kamakuraと初めてskypeで接続してみました。

内容はFabSourceという、FabLabで作成する作品、製品の設計図、製造方法などをどのように共有して行くかを検討しているグループとの打ち合わせを行いました。
FabLabで作る物と言っても、分野も使うツールも様々なため、どのようにまとめて行くかが課題となっています。

FPGA-CAFEでも各ツールの使用条件としてオープンソースにすることを要求していますが、同様の問題を抱えています。また、FabLabの利用者が簡単にソースを公開できるよう、公開サイトに使い易い雛型を用意することが重要です。


下記、作り方(レシピ)のサンプルです。これで同じ物や改良版を作成できるでしょうか?



タイトル: Webカメラ固定台
地震ですぐに落っこちそうなWebカメラを、モニタの上辺りにきちんと固定したい。」
というのが今回の要求課題です。この解決方法としてはいろいろ考えられますが、今回はモニタの上に丁度アルミフレームが通っていたので、これに固定する台を作ることにします。載せるWebカメラLogicool社製のQCAM-200RXです。


材料:
・ジュラコン(ポリアセタール)板 サイズ=260x220mm以上, t=3mm
・垂直取付スペーサ 廣杉計器 VAB-306E 8個
・キャップボルト ウィルコ UCBT-0304 (φ3mm, l=4mm) 16個
・後入れナット(S EasyナットL) M5 SUS SFN-EL5 2個
・ナベネジ φ5mm, l=11mm 2個


主要ツール:
・CorelDRAW X5
・EPILOG mini24-60W


ソース:
・台の設計図(CorelDRAW X5形式): webcam_folder01.cdr


作り方:


webcam_folder01_001
1.測長


まず、台に載せるWebカメラのおおよその寸法を測ります。


webcam_folder01_cdr
2.設計

CorelDRAW X5上で各パーツを設計します。
レーザー加工するパーツは4つです。
また加工はカットのみなので全て「極細線」で描きます。
イラストレータの場合カット線は「0.1pt」となります。


webcam_folder01_002
3.レーザー加工

材料をセットしてカットします。
材料は3mm厚のジュラコンにしました。
台はアルミフレームにネジで直接固定するので、アクリルでは強度が不足するためです。


webcam_folder01_003
4.組み立て

ジュラコンの板同士は垂直取付スペーサで接続します。


webcam_folder01_004
5.台の組み立て完了

4面を繋いで台が完成。


webcam_folder01_005
6.アルミフレームへの取り付け1

アルミフレーム側には後入れナットを取り付けます。今回の穴径は5mmです。


webcam_folder01_006
7.アルミフレームへの取り付け2

台をネジで取り付けます。


webcam_folder01_007
8.完成

Webカメラを載せて完成です。