レーザー加工機のトラブル

なんかとても久しぶりのblog更新です。
twitterで細かくつぶやく方が手軽なので、こちらはある程度まとまった情報を掲載して行こうと思います。


EPILOG_TBS001
昨夜、EPILOG社の Legend Mini24 Laser を使用中に思わぬトラブルに遭遇しました。これはEPILOGのレーザー加工機のヘッド。

レーザー発振管から出力されたレーザーはミラーでヘッドまで送られ、最終的に材料に向けて凸レンズで集光してエネルギー密度を高めています。従って、焦点を合わせる必要があり、材料からレンズまでの距離をテーブルを上下に動かして調整します。


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この際、EPILOGのレーザー加工機にはオートフォーカス機能があり、そのために材料までの高さを検出するためのセンサーがヘッドの下部に付いています。

EPILOG_TBS003
トラブルはこのセンサーが高さの検出に失敗したことで起きました。
写真のように、たまたまセンサーが既に材料の切り抜いた部分に位置したため、センサーが材料に当たらず、テーブルが上昇を続けてしまいました。テーブルは上部のアクチュエータにぶつかっても止まる様子が無く、テーブルを駆動しているモーターから異音がしたため電源を強制切断しました。

幸い、ヘッドには材料がぶつからなかったので大きな破損はありませんでしたが、リミットスイッチによる制限やモータの負荷監視を行っていないのには驚きです。


EPILOG_TBS004
代理店に問い合わせたところ、ときどきあるトラブルらしく、すぐに対処方法を教えてくれました。電源を切った状態で前面のパネルを開けると、底面にベルトが見えます。

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この手前のベルトを右方向(矢印の方向)に引っ張るとテーブルが手動で下げられます。ということで無事復帰しました!

ただこのとき、モーターの起電力で制御パネルのLEDが点灯しました。あまり速く引っ張ると制御回路にダメージを与えそうです。いろいろと、もう少し安全設計をがんばって欲しいと思いますが、そういえばこのクラスのレーザー加工機(彫刻機)には国産機がありませんね・・

つづく。